『買取大吉』3,000店舗出店への挑戦を支える「自走する」マネジメント変革──株式会社エンパワー、脱『上司ガチャ』への軌跡

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株式会社エンパワー
法務部 マネージャー 樋高 大士さん
経理部 サブマネージャー 田代 遥さん

リユース業界店舗数No.1※の買取専門店『買取大吉』を運営している株式会社エンパワー。2010年に1号店を出店してから16年が経過し、今年6月には全国で2,000店舗を突破するなど、リユース業界の成長を象徴する存在となっています。

事業の成長に伴い組織規模も急速に拡大している中、マネジメント人材の育成が重要テーマとして持ち上がりました。マネジメント経験のない新任マネージャーが多いこともあり、マネジメントのクオリティを一定水準に保ち、メンバーの育成の質も担保する必要があったのです。

こうした課題に向き合うため、新任マネージャーの教育の一貫として「EVeMマネジメントパートナー」を導入。同社のバックオフィス全般を管轄する第二管理部のマネージャー2名に、3か月の伴走支援を行いました。 

急成長組織のバックオフィス業務という、定型業務と非定型業務が入り混じる複雑性の高い環境で、「マネジメントの型」がどのように武器となったのか。導入を推進した第二管理部 顧問 菊池 浩介さん、受講者である法務部 マネージャー 樋高 大士さん、経理部 サブマネージャー 田代 遥さんにお話を伺いました。  

 (肩書は取材当時のもの) 

急拡大する店舗数と組織、追いつかないマネジメント人材育成 

――はじめに、お二人のそれぞれの組織のミッションと、そこでお二人が担われている役割を教えてください。 

樋高さん(以下、敬称略):私は法務部のマネージャーとして、7人のメンバーをマネジメントする立場です。現在の法務部は、これまでの受動的、臨床的法務から、ガバナンス・予防法務に舵を切ろうとしています。その中で、チームの成果を最大化しつつ、定常業務のスピードも上げながら、『法務インフラ』の構築や『予防ガバナンス』の確立を主導することがミッションとなっています。 

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法務部 マネージャー 樋高 大士さん 

田代さん(以下、敬称略)私は経理部のリーダーとして、3人のメンバーをマネジメントしています。私のチームは、全国に2,000店舗以上ある『買取大吉』のうち約1割を占める直営店の会計業務を担当しています。私自身は、チームメンバーの育成と会計品質の向上を両立させ、現場や経営の意思決定を確かなデータで支える組織を作る事がミッションです。 

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経理部 サブマネージャー 田代 遥さん 

――EVeM導入前の課題について教えてください。  

菊池さん(以下、敬称略)現在、『買取大吉』は2,000店舗を超えましたが、これを3,000店舗まで拡大することを目標に掲げています。その中で組織自体も当然大きくなってきましたが、マネジメント人材の育成が組織拡大に追いついていませんでした。特に2年前に新卒採用を開始した以降は、OJTに依存していたマネジメント体制では、育ち方や定着率がマネージャーによってバラバラの、いわば『上司ガチャ』状態になっていました。

樋高:私は入社以来ずっと「1人法務」だったのが、ここ2~3年で一気に7名のメンバーをマネジメントすることになりましたから、メンバーが少なかった時には出来ていた『阿吽の呼吸』のマネジメントも、7人になると限界を迎えていました。

田代:私もマネジメント経験が全くない中で、チームとしてのアウトプットも求められます。「人材育成」「チームの統率」「採用」など沢山の課題の優先順位付けがわからず、混乱していました。 

脱『上司ガチャ』組織全体のマネジメントの質の維持のために

――多数ある研修サービスの中で、EVeMマネジメントパートナーに注目した理由を教えてください。

菊池:私自身、これまで数多くのマネジメント研修を受講してきましたが、受講して終わりになってしまうものも多く、「現場で継続的に活かす」という点では課題を感じていました。そのような中EVeMは、研修を実施するだけではなく、その後のフォローまで含めて伴走していただける点が非常に魅力的でした。

また、現場で起こるさまざまなマネジメント課題に対して、「100の型」という形で具体的な対応方法が整理されており、非常に理解しやすいと感じました。

田代:正直、菊池からEVeMマネジメントパートナーの説明を受けた当初は「私でいいんだろうか、もっと受けた方がいい人材が社内にいるのでは」と辞退しようとしたこともありました。それでもマネジメントが網羅的に100個の型に体系化・言語化されているので、最終的にはとても理解しやすかったですし、受けて良かったと思っています。 

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経験がない中で、手探りのマネジメントにならざるを得なくなっていた、と語る田代さん

――EVeMマネジメントパートナーの導入に際して、社内でどのように推進しましたか。 

菊池:マネジメントの質のバラつきへの課題意識は全社共通で持っていましたが、この課題への回答として「優秀なマネジメント層を社外から採用する」「メンバーを育て、マネージャーにする」という2つの方法があると思っています。私は後者の方法がよいと思い、EVeMマネジメントパートナーを活用することで、組織内のマネジメント水準の引き上げを狙っていました。

――受講に際し、どのような期待をお二人にかけていましたか? 

菊池:私が重視していたのは、「自走するマネジメント層」の育成です。マネジメントに唯一の最適解はありませんが、その時々で最適な考え方を自力で導き出すことを体系的に学んでほしい、と思っていました。型を修得することでマネジメントの引き出しを増やせれば、感覚的なものに頼っていたマネジメントから脱する事が出来ると考えたからです。

受講によって起きた変化 

――お二人にはコアとなる「マネ型」の考え方を学んだあと、EVeM認定トレーナーとの1on1を隔週で6回受けています。受講後どんな変化を感じていますか? 

樋高:「マネジメント」という正解のない領域において、迷ったときにいつでも立ち戻れる『軸(指針)』ができたことが一番大きな変化です。業務で課題やトラブルが生じたときも、「まずはあの型を試してみよう」「次はこのアプローチでトライしてみよう」と手札が増えたことで、精神的にも時間的にも大きなゆとりと心理的安全性を持ってメンバーや業務に向き合えるようになりました。

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 マネジメントの型という明確な手札が揃っていることで、安心して試行錯誤できるようになったと語る樋高さん 

田代:私は、心得の型の『自分・チームの発展のため、自責を問う』ことを常に意識することで、大きく変わった自覚があります。また、メンバーに仕事を任せる際も、成長を狙ってストレッチな業務を渡すようにしたところ、上司から「マネージャーとしての考え方ができるようになってきたね」と声をかけてもらえたことは、大きな励みになりました。 

小島(EVeM):私はマネジメントトレーナーとして、EmpowerSession(EVeMマネジメントパートナーにて行われる隔週の1on1セッション)を通してお二人の伴走をさせていただきましたが、お二人とも、セッションの時に一緒に決めた課題を、次のセッションの際に非常にしっかりと実行されていたので、進行もとてもスムーズでした。 

田代:業務負荷が高くなっていたメンバーの業務を整理する際、チーム全員で一気に棚卸をするなど、チームを巻き込んだ動きができるようになりました。フィードバックだけでなく、解決まで一緒に伴走する事で、チーム全体の出力を上げていきたいですね。

――特に、日常業務で役立っている「型」はありますか? 

樋高:「指示の深度」の型は役に立っています。これまではプレイング業務に追われ、指示が曖昧になったり属人化しがちでしたが、「指示の深度」を意識することで、メンバーへの業務委任の質が上がり、任せられる範囲が広がりました。  

指示の深度

田代:私は「事実の記録」と「評価ギフト」の型を合わせて役立てています。人の記憶はどうしても時間が経つと薄れてしまいますが、事実を記録しておくことで、「どのような貢献があったか」「どこを改善すべきか」を客観的に把握できるようになりました。実際、前回の半期評価では、積み重ねた記録をもとに、評価ギフトを作成してメンバーに渡しました。

評価ギフトの型

小島:すでに実務に型をインストールされていて、理想的な活用だと思います。トレーナーとしても、とても嬉しいです。 

 「自走するマネジメント層」になるために

――今後の展望は。 

菊池:私はAI時代だからこそ、人を育て、組織をまとめ、成果につなげるマネジメント力は最も代替されにくい能力の一つだと考えています。

優れたマネジメント力は、会社が変わっても、業界が変わっても活かすことができる「一生モノの武器」であり、まさにポータブルスキルだと思っています。

だからこそ、「マネジメントは特別な才能が必要なのではなく、学び、実践することで身に付けられるものだ」ということを多くの社員に実感してもらえる組織を目指しています。

そのためにも、経験や勘だけに頼るのではなく、共通の考え方や型をベースに、お互いが学び合いながら成長していける組織をつくっていきたいと考えています。

樋高:今後は、学んだ「型」をさらに現場へ定着させ、私自身がプレイングマネージャーを完全に脱却し、より戦略的な組織づくりや『法務インフラの構築』に集中できる体制を整えていきます。 また、今回手に入れたマネジメントのフレームワークをチーム内にも浸透させ、メンバー一人ひとりが自律的に動き、高いパフォーマンスを発揮できる「自走する法務組織」を作り上げていきたいです。

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 コミュニケーションの一つひとつに、自信と余裕が持てるようになってきたと語る樋高さん。オフィスでメンバーとにこやかに会話を交わす姿が印象的でした  

田代:今回のEVeMマネジメントパートナーの受講を経て、私自身がリーダーから「サブマネージャー」へと昇進しました。そのため、今後はセッションで得た学びを自分一人にとどめるのではなく、メンバーへも積極的に還元し、まずは人材育成に活かしていきたいと考えています。

具体的には自分のチームを「常にリスクマネジメントを意識しながらも、風通しが良く、経理業務のプロフェッショナルとして自走できる状態」を理想のチーム像として掲げ、各自メンバーを育て上げることが目標です。

最終的には、チーム内で生まれた良い変化や成功体験を部全体へと波及させ、組織全体が良い循環で成長していける流れを作っていきたいです。

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自走するチームを作っていくためにも、型を日々活用していきたい、と田代さんは言います

――最後に、同じ悩みをもつ企業・マネージャーの皆様にメッセージをお願いします。 

樋高:EVeMマネジメントパートナーは、一人で課題を抱え込んでいるマネージャーの方に、ぜひ体験していただきたいサービスです。

最大の魅力は、単なる知識の習得にとどまらず、実際の現場で起きているリアルな課題に対してトレーナーが親身に伴走してくれる点にあります。学んだ「型」をすぐに現場で実践し、その手応えや失敗をセッションでフィードバックしてもらうサイクルを回すことで、自分自身の思考と行動が短期間で明確に変わっていくのを実感できます。

 田代:独力では解決が難しいマネジメントの課題に対し、本サービスは確かな指針(道しるべ)を示してくれます。日常業務のなかでおろそかになりがちな「自省」の時間をしっかりと確保し、問題の原因を深く掘り下げるアプローチを学べる点は、多くの管理職にとって大変有益だと感じています。マネジメントに悩み、一人で手探りを続けている方こそ、ぜひ客観的なプロの視点と「型」を取り入れてみるといいのでは。 

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 左から、法務部 マネージャー 樋高 大士さん、経理部 サブマネージャー 田代 遥さん、EVeMマネジメントトレーナー 小島

※2026年6月現在
※国内店舗に限る(直営店/FCの合計)
※ブランド品・貴金属・お酒などの買取を行う業態(個人向け店舗)において
※リユース業界における個人向け買取店舗数(直営店 /FC)に関する市場調査
※未来トレンド研究機構調べ
※調査期間:2026年2月1日~2026年3月31日